今回は本題の通り、「ねこ」と「つくえ」を比較してもらいました。
じつは、お教室には猫がいまして、その猫たちに一肌脱いでもらったのです。
(アレルギーをお持ちの生徒さんがいらっしゃる時には対応しております。)
今回、一見して似たところが少なそうな二つを観察してくれたのは、小学4年生のY・Nさんと、小学6年生のS・Rさんです。
二人はそれぞれの着眼点を持って「ねこ」と「つくえ」を観察してくれました。
まずは、Y・Nさんの作文をご紹介します。
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『ねことつくえの比かく』 Y・Nさん(小学4年生)
つくえは、かたくてつるつるしている。また、生物ではないため、自分で動くことができない。名前をひらがなで表すと文字数は三文字である。
しかし、ねこは生物であるため、何かを聞くこと、見ることができ、自分で動くこともできる。さらに、心があるため、おこったり喜んだりと気持ちが変わる。名前をひらがなで表すと文字数は二文字である。
このように、ねことつくえでは、違うところがたくさんある。
けれども、同じところも少しある。一つ目は、足があるところだ。つくえは生物ではないが、上の平らな天板を支える足があることは、ねことは変わりがない。二つ目は、どちらも漢字一文字で名前を表せるところだ。つくえは「机」、ねこは「猫」という漢字で表せる。
ねことつくえは、一見全てが違うと思ってしまうが、よくよく考えると、「足がある」、「漢字一文字でも名前を表せる」という二つの共通点があることにおどろいた。
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つぎに、S・Rさんの作文をご紹介します。
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『猫と机の比較』 S・Rさん(小学6年生)
私は、猫と机の比較について調べました。
まず初めに、違う所について調べました。猫は自分で動きます。けれども、机は動きません。そして、猫はおもちゃに反応します。しかも、猫は、骨、毛皮、内臓、脂肪、筋肉で作られていてモフモフしていますが、机は木、金属、プラスチックなどで作られていて固いです。そして、猫は人をいやすために人の生活の中に居ますが、机は物書きや食事などをするためにあります。
次は同じ所について調べました。同じ所は足が四本ある所と、物を上に乗せることができる所です。
私は、初めて猫と机というまったく違う二つの物を比べてみて、考えてみると意外と同じ所もあることに気づきました。
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二人には一枚の真っ白な紙を渡し、それぞれが観察したポイントを自由に書き出しまとめ、形式も自由に作文にしてもらいました。
二人の作文からは彼らの個性が感じ取れると思います。
このように、まごめ国語教室では日常課題に加えて、調べたり考えたりする課題に取り組むことによって書く力を育んでいます。

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