「パラグラフ・ライティング」の実践例
- まごめ国語教室
- 3月21日
- 読了時間: 3分
今回は前回ご説明した「パラグラフ・ライティング」の実践例をご紹介したいと思います。
小学生のNさんは、今回の作文テーマとして【あだ名をつける意義】を挙げました。
Nさんは友人同士で、あだ名を使い日常的に呼び合っているということで、あだ名をつけることにどんなメリットがあるのかということを考えてみたかったようです。
今回は、序論となる部分には「私は「あだ名」にはつける意義がある」という主張を据えて書き始めました。
それにはどんな理由があるのかを具体例を添えて、本論にまとめてくれています。内容も明快でわかりやすく、綺麗にまとめることができていると評価できます。
ぜひ、Nさんの作文をご一読ください。
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『「あだ名」にはつける意義があるのか』
小6 Y・N
みなさんには、「あだ名」がありますか。少なくとも私にはあります。その「あだ名」は友だちにつけられたものです。もちろん、私もつけたことがあります。それは例えば、容姿を表していたり、名前をもじってみたり。「あだ名」には、いろいろなつけ方があります。では、「あだ名」をつけることには意義があるのでしょうか。
私は「あだ名」をつけることには意義があると考えています。一つ目の理由は、相手に親しみや特別感を感じていることを伝えることができるからです。普通は、初対面の人を「あだ名」では呼びませんし、そもそも「あだ名」をつけていません。「あだ名」は、相手と仲良くなって、相手のことをよく知ってからつけるものなのです。
例えば私の場合、「あだ名」は、ある友達Aさんとさらに親しくなるきっかけになりました。もともと友達Aさんは、私の友達Bさんの友達で、Aさん、Bさん、私の三人で遊んだことで仲良くなりました。その後、友達Aさんと私、他二人で「あだ名」をつけ合い、さらに仲を深めることができました。それからは、Aさんを「あだ名」で呼ぶことで、話をする機会も増えました。「あだ名」は、親しい相手を呼ぶ言葉であると同時に、仲良くなった証拠でもあるのだと実感した出来事でした。
二つ目は、「あだ名」を陰の呼び方として使うことができるからです。例えば、きらいなクラスメイトや先生を陰で「あだ名」で呼んでいるとします。でもその「あだ名」は、親しみがこめられているものではありません。それに、本人の目の前でその「あだ名」を言うこともないでしょう。この二つ目の意味の「あだ名」は、怒りや嫌悪感をおぼえた人に、自分のストレスを込めたものなのです。
このように見ていくと、「あだ名」には全く違う二つのつけ方があります。この二つの観点に共通しているのは、どちらもつける相手に対しての自分の気持ちが表れているということです。
私は、「あだ名」は自分の特別な思いを表現する重要な言葉の一つだと考えています。最近では「あだ名」を禁止する学校もあるそうですが、親しみがこめられていることを相手が理解できる「あだ名」で呼び合うのは、私は良いことだと思います。このように、「あだ名」にはいろいろな側面がありますが、私は「あだ名」にはつける意義があると考えています。

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