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「具体」と「抽象」について



今回は「具体と抽象」について考えていきたいと思います。



「具体的」「抽象的」という考え方は物事を捉える時に非常に重要な考え方の一つです。



「具体的」とは、


【物事が(単に思考の対象になるだけでなく)直観的に知りうるような、姿・形を備えているさま。】


「抽象的」とは、


【具体性を欠くさま。物に即して考えたり述べたりしないさま。】


を指します。



具体的の方がより一か所に焦点を当て詳しく、抽象的の方が大まかに全体像をとらえている、といった印象でしょうか。



今回、Mさんには比較作文に取り組んでいただきました。テーマは「キツネとタヌキの比較」。なぜなら、「キツネ」がMさんの大好きな動物だからだそうです。



この作文を書くときに、注意していただいたことがこの「具体的」と「抽象的」です。


「キツネ」と「タヌキ」を比較することで出てきた「同じところ」と「違うところ」。これをただ書き連ねるのではなく、「具体的→抽象的」、あるいは「抽象的→具体的」に書き表していくことで、より読み手に分かりやすい文章に仕上がるのです。



しっかりと「具体的」と「抽象的」を意識してMさんが書いてくださった作文がこちらです。



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「キツネとタヌキのひかく」


小3 S・M



 わたしは、キツネとタヌキのひかくを考えました。


 まず、生き物としてのとくちょうを考えました。一つ目は、二ひきとも動物だということです。二つ目は、二ひきとも同じイヌ科だということです。三つ目は、二ひきとも四本足でバランス良く歩いているということです。生き物としてのとくちょうは、二つともにている所が多かったです。


 


次に、まずちがう所がありました。一つ目は、毛の色について考えました。毛の色は、キツネが茶色とオレンジで、タヌキは茶色です。二つ目は、耳の大きさがちがう所です。キツネの方がタヌキの五倍くらい大きいです。三つ目は、足の速さです。キツネの方がだんとつで速いです。四つ目は、体の大きさです。キツネの方が大きいです。



 その次に、同じ所を考えました。一つ目は、二ひきとも、虫や小がた動物を食べるという所です。二つ目は二ひきとも毛が長いという所です。毛の長さはやく十センチあります。三つ目は体の重さが同じだということです。重さは、四から十キログラムです。そのほか、二匹とも北の方でよく見られるというとくちょうもあります。



 さいごに、文化てきなちがいを考えました。一つ目は、二ひきとも化けられるといわれている所です。二つ目は、日本昔話によくでてくる所です。たとえば、「ごんぎつね」や「カチカチ山」があります。



このように、たくさんのひかくをすることができました。実さい調べてみて、思ったより二つのちがいが多くておどろきました。キツネとタヌキのことをよく知ることができてうれしかったです。



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