『三人寄れば文殊の知恵』は有効か?(高学年向け課題)

更新日:2021年3月29日


小学5年生 I・Mさん



今回、Mさんに考えてもらったのは、『三人寄れば文殊の知恵』は有効かどうかです。


このことわざの意味は、以下の通りです。



***


さんにんよればもんじゅのちえ【三人寄れば文殊の知恵】


ふつうの人でも三人集まって相談すれば、なんとかよい考えがうかんでくるものだ、というたとえ。



『チャレンジ小学国語辞典 第五版コンパクト版』(2011)


株式会社ベネッセコーポレーション


p.511


***



一人で考えるよりも、複数の人が寄り合って考えた方がより良い考えにたどりつくだろうという意味ですね。



つまり、このことわざを鵜呑みにするということは、


多くの人びとが、1人で考えるよりも話し合った方が好ましいと思い込んでいるのです。





果たして、この方法は本当に有効なのでしょうか。




注意)


この課題では、みんなで話し合うという方法を”多数決”とは分けて考えています。


多数決は一人ひとりがそれぞれで意見を出し、その多い方を良しとするという考え方なので、知恵を出し合う『三人寄れば文殊の知恵』とは、また状況が異なると考えられるからです。




***



ひとりではなく、複数の人が集まって考える方法で考えられるメリットにはこのようなものがあります。



①みんなの意見を反映した民主的な決定ができる


②ひとりの時より創造的な問題解決が可能になる


③より的確な判断ができる



反対にデメリットにはこのようなものが挙げられます。



①やる気が低下してしまい、コミュニケーションを取るための労力が負担になる


②いいアイディアを思いついても他者の発言を遮って発言することができないために、アイディアを忘れてしまったり、そこから先の思考が止まってしまったりする


③他の人の頑張りをあてにして意図的に自らは手を挙げなくなる人が出てくる


④自分の発言やアイディアが他の人からネガティブな評価を受けないか心配になる



***



まず、Mさんには”複数人が集まった集団で一つの意思を決定する”必要がある


場面を設定してもらいました。



その場面で、みんなが話し合いをしていることを想定して、


そのときのメリットとデメリットを考えてもらったのです。



Mさんが挙げてくれたのは”宿題を友人と一緒に解いている”場面と、”クラスで何かを決めている”場面でした。




その場面における、Mさんが考えた『三人寄れば文殊の知恵』のメリット・デメリットは、以下の通りです。



<メリット>


①それぞれの意見を聞くことができる


②意見を考えた理由を聞くことができる


③最終的にみんなが同じ意見になる



<デメリット>


①意見を言う人が偏る


②けんかになる場合がある


③ほかの人に遠慮して意見を言わない人が出てくる



とてもよく要点を掴めていると感じます。





今回のMさんの作文では、メリット・デメリットをどのように書けば相手に伝わりやすいのか、構成を考えて書くことができています。



段落の分け方も適切で、きれいです。





自分の意見を適切な表現で著すのは、とても難しいことです。




Mさんが意見文を書くことに取り組み始めたのは最近ですが、順調に意見文を書けるようになっているように感じられます。



今はまだ、自分の考えを伝えきるだけの情報を完璧に書き表すことができているとは


言えませんが、このまま練習を続ければすぐに感覚をつかめるようになるでしょう。




よく考えよく整理された作文を書いてくれたMさんに花まるをあげたいと思います。





※ 現在、液晶タブレットを使い、リモートにて添削しております。


読みづらい部分もあると思いますが、よろしくご承知おきください。









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