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『浦島太郎』のそのあとは?(中学年課題)

執筆者の写真: まごめ国語教室まごめ国語教室

 本日は、創作課題「『浦島太郎』のそのあとは?」をご紹介させていただきます。


当教室では日常の課題に加え、時折このような自由作文を交えて授業を行っております。



というのも、自由作文を実際に書いてみることによって、


日常の課題で身につけていただきたい能力を


どの程度身につけることができていらっしゃるのかを確認することができるからです。



今回、この課題に挑戦していただいたK・Mさんには、


『自分が考えていることを言葉にする力』が身についているかどうか確認させていただきました。



この『自分が考えていることを言葉にする』というのは、簡単なようでとても難しい工程です。


なぜなら、ただ自分の思うとおりに筆を走らせているだけでは、「読み手からは分かりづらいひとりよがりの文章」になってしまうからです。




ここで必要となってくるのが、『自分の文章を客観的に見直す力』です。



じつは、この『客観的に見直す』ということは、実はなかなか難しい能力なのです。


自分以外の誰かの視点に立って考える、ということは大人でも難しい場合があります。


その能力を子どもたちは実際の人間関係から身につけるだけでなく、読書や作文を通して精度を上げていくものです。



まごめ国語教室では、作文指導や読書指導を通して、子どもたちに『客観的に自分の考えを見直す力』を養っていただけるように尽力してまいりたいと考えています。




以下、K・Mさんの『浦島太郎』アフターストーリーです。



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(浦島太郎という漁師が年老いたおっかさんと二人で暮らしていた。


ある日、浜辺で子ども達が一匹の子ガメをつつきまわしているのを見たので、助けて海へ逃がしてやった。数年後太郎が海で釣りをしていると、大きな亀がやって来て、昔助けてくれたお礼にと海の中の竜宮へと連れて行かれた。竜宮では美しい乙姫さまに歓迎され、魚たちの踊りや、素敵なご馳走でもてなされ、楽しい毎日を過ごした。


しかし何日か経つと太郎は村に残してきたおっかさんのことが気になって、だんだん元気がなくなってきた。それを察した乙姫さまは「村に帰って、もし困ったことがあったら、この玉手箱を開けなさい。」と言って、太郎を送り出した。


太郎が亀の背に乗って村に帰ると、自分の家はおろか村の様子がすっかり変わっていて、太郎の知っている人が一人もいなくなっていた。太郎が竜宮で過ごしているうちに、地上では何十年も経っていたのだった。困った太郎は、乙姫さまに貰った玉手箱のことを思い出した。


蓋を開けると、中から白い煙がもくもくと出て、たちまち太郎は白いひげのお爺さんになってしまった。)



自分が何年も先の未来にいる事に気づいたうら島太ろうは、玉手箱のふたのうらを見た。


すると、りゅうぐうじょうに行った時に見た子ガメがはりついていた。


だから、太郎は、そのカメにりゅうぐうじょうにつれて行ってもらうことにした。


しばらくして、りゅうぐうじょうについた。


そして、太郎はおとひめ様に時をもどせる力がないかをたずねた。


太郎は、自分がきなこもちを食べれば時間がもとにもどる事を知り、さっそくきなこもちを食べた。


だが、きなこもちを食べすぎて、自分の人生が赤ちゃんのころから始まる事になってしまった。


しかし、うら島太ろうは、また母親に会えてうれしいと思った。


<<おわり>>



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